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良い映画でしたな。
『駆け込み女と駆け出し男』

江戸時代という、やや特殊な時代をきちんと把握しておかないと、理解は難しいかもしれないけど。

江戸時代、今より離婚率高かったと言うけれど…

今みたいに恋愛結婚して、性格合わないから、嫌いになったから離婚するのとは違う時代の話。


江戸時代
結婚は家系を繋ぐためのもの。

結婚して、子供が出来て一人前。

親の言いなりで結婚させられるのが当たり前だった時代。

恋愛だけで結婚できるのは庶民の極一部だけ

好きでもない異性と結婚させられる。
その為に、男には妾を囲う事が許されており、遊郭で遊ぶ事も大目に見られていた。

女性はもっと過酷で駆け込み寺に逃げ込み事だけが、その束縛からの逃げ道だった。



神の元の平等を説くキリスト教は幕府から弾圧され、キリシタン(キリスト教徒)たちは島原の乱以降、表向きは姿を消し、互いを監視する社会になっていた。

また、町奉行は寺社奉行に直接口出しは出来ず、それは越権行為だった…



映画を見つつ、テロップで出た西暦を見たら1842年ごろ、
映画の背景となった天保時代

大御所 徳川家斉の豪奢な生活が庶民にも浸透し、また度重なる外国船の出現に国防費が増大するなど幕府の財政は逼迫していた。

1841年、その家斉の死後、水野忠邦による天保の改革が行われ、倹約令と節約が奨励され、華美、豪奢な生活が否定された時代だった。

また、東北地方では大規模な飢饉(天保の大飢饉)が襲い、海外からは西洋各国が東洋への植民地化を進めつつあり、この映画の時代の直前、1840年に清はアヘン戦争でイギリスに敗れ、その魔の手は日本にも及ぶものと思われていた。

10年程後にペリーが浦賀に4隻の黒船を引き連れて現れ、開国を迫ったそんな時代。


と、まあ、これくらいの予備知識は要るのかな?



映画のセリフ廻しも、実に耳触りも良く、各シーンの映像の美しさも良かったです。

特にオープニングシーンの映像。
先日、舞台『イシノマキにいた時間』に出演されていた石倉良信さんが喜びそうな絵だなと心の中で思ってしまいました。


セリフや、内容が解り難いとの感想もちらほら聞きましたが、歴史好きな我が夫婦には違和感はないし、良かったですけどね。

戸田恵梨香さんの美しさと芝居の上手さ。

もちろん主役の大先生も素晴しかったし、印象的な風景の映像があれば、その映画好きになる者としては、もう一度じっくりと観てみたい作品です。


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【2015/05/30 18:01】 | 映画
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