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先日お邪魔したNPO法人 ARTIST JAPAN(アーティスト ジャパン)代表の森脇友理さん。
豪快で、繊細で、眼がキラッキラ輝いている、とってもとっても、魅力的な方です。

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森脇友理さん
初めてお会いしたのは、数年前の愛知県碧南市で行われたグループ展。
ROOTS
碧南市に関わりのある鋳物、瓦、書家、竹細工といった工芸ながら、素晴らしい芸術性の作品を集めた素晴らしい展覧会でした。

元々 僕が興味を持って、行きたいと思ったのは、そのグループ展に出品していた ウエノヤマ技巧さんのダルマストーブ(タコストーブ)の復刻品を見たかったからなのですが、それ以外の作品の、工芸と芸術の見事な融合に感銘を受けました。

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ウエノヤマ技巧 上野山隆一さんのダルマストーブの復刻品
廃業した鋳物屋さんの整理に立ち会って、倉庫から出てきた木型の欠品を複製して完成させたもの
無駄の無い素敵なデザインだと思います。

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三州瓦と書のコラボ作品 (製作 瓦:加藤佳敬さん 書:森脇友理さん)

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故 鳥居一峯さんの見事な竹細工



どの作品も素晴らしいものばかりでしたが、中でも、鋳物と書の組み合わせの作品は秀逸で、発泡スチロールを使った消失鋳型による一体成型の鐘や、鋳物のバリを組み合わせた書などの作品には目を奪われました。


これを作り上げたのは、株式会社 古久根の古久根社長と書家の森脇友理先生。

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発泡スチロールの消失鋳型を使った一体整形の鐘
製作(古久根靖さん 書:森脇友理さん)

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拡大 発泡スチロールと、溶剤で書いた書の具合が素敵な作品です。

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鋳物のバリを組み合わせた書

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同上

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最近じゃ、古久根さんの社員さんが良い形のバリが出たら「社長、好いのが出ましたよ!」
とストックしてくれるのだとか…
この右端のバリはちょっと龍の頭っぽくて、カッコいいから、古久根さんが取っておこうと思ったら、友理先生がちゃっかり自分の作品に使っていたのだとか…(笑)




ちょうど会場に着いた時にすれ違ったのですが、その時の友理先生の姿、忘れられません。

ちょード派手な着物に、スッゴい髪型だったんですから…
(あ、これでも褒めてますよ、けなしてなんかいませんよ。)

何て、すっげえ個性的な人なんだろうと感心してしまいました。

このグループ展後、SNSを通じて仲良くなったのですが、昨年春、またROOTSのグループ展をするというので女房と共に再訪しました。

その時に、他にお客さんもいなかったので、かなり色々お話したのですが、想像以上な、ぶっ飛びキャラでした。
(褒めてますよ!ほんとに、ホント!!)


家で食事の準備中に携帯で電話をしてて、話に夢中になって、電話を切って、ふと気付くと携帯が無い。
仕方ないので、娘さんに携帯鳴らして貰っても見つからない。
どこにやったんだと思って、頭を冷やそうと冷蔵庫の飲み物を出そうと冷蔵庫を開けたら、そこに携帯が…(笑)


一番、素敵な話だと思ったのは、入社試験の時のエピソード。

将来、書家になりたいと、お母さんに夢を語ったら、教師でもあるお母さんはこう話したそうです。

「そう、でもね、ちゃんと、高校を出て、大学も出て、3年間会社に勤めなさい。
それが出来れば、(書家に)なっても良いわ。」と。

それならばと就職活動を開始。
彼女の考えた企業の条件は
①自宅から20分圏内である事。
②総合職がある事。
調べた結果、その条件に、見合う会社は一社しか無かったそうです。

申し込みして、面接日に意気揚々と乗り込んだのですが、受付で聞くと、その日、会社では入社試験なんてやってない。
??

受付の方に、調べてもらうと関連子会社。

「ここから、歩いて10分くらいのところなんですが、ご案内しますが…」
「いえ、タクシー呼んでください。」

15分遅れで会場に到着。

遅刻だけど、せっかく来たんだからと、無事面接を受けられる事になりました。

さて、面接です。
面接官「どうして、弊社を選んだのですか?」
「自宅から20分圏内で、総合職がある会社だったからです。」
面接官 「!?」

面接官「入社したら、何がしたいですか?」
「まだ、入社して無いので、判りません。」
面接官 「!!??」

面接官「あなた自身を色に例えると、何色ですか?」
「レインボー!」
面接官 「!!!???」


その時の彼女の姿。
黒ながら、シルバーのストライプの入ったスーツに、ハイヒール。
髪の毛は茶髪だったそうな。


ま、当然と言えば、当然の事ながら、面接はバツ評価。
落第のハズ…
だったのですが…

しかしながら、面接官の中にその会社のエライ方がおられ、その方の鶴のひと声で入社が決まりました。

しかし入社後、一年で退任される、その方の厳しい教育が待っていたそうです。

6年間死に物狂いで働いて、営業成績もとても良かったのだそうです。


そして、念願の書家へ。

古久根さんはじめ、協力してくれる方々との素晴らしい作品を作られてます。

特に古久根さんとのコラボ作品は素晴らしく、厚み1.5mmの書をしたためた鋳物のプレートだったり、長さ1m以上のまっすぐな鋳物の棒を作らせたりと、古久根さんの会社の優れた技術無しでは作れないものもばかりですが、彼女のチャレンジ精神が、無理難題に等しい技術を要求して、古久根さんたちに奮起を促しているのも事実。

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書は紙に書いたものですが、両側に1mを超えるまっすぐな鋳物の棒を貼り付けてあります!!

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書をしたためた、わずか1.5mmの厚みの鋳物のプレート!!

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この薄さお判りいただけるだろうか…


昨年は伊勢神宮に宝物として、彼女が書をしたため、古久根さんたちが鋳造し、それを手磨きで仕上げた鏡を奉納したそうです。

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当然、伊勢神宮に奉納した鏡は宝物なので見る事は出来ません。
少し異なるそうですが、これはそれと同様の技法の複製品



そんなパワフルな友理先生ですが、でも、世間一般の人たちとはどこか違う…、

普通じゃない?

ズレてる?

ご自身、ある意味、自分は発達障害なのかもって感じてて、それならばと、自分の得意な芸術を通じて発達障害の子供たちの支援をしたいと思い、ARTIST JAPANを立ち上げたのだそうです。

運営の為の寄付のお願いに、トヨタはじめ、大企業にアポ無しで行ってしまう様な方ですが、あの澄んだキラッキラした眼でお願いされたら断れないというか、一度、話くらいは聞かなきゃならなくなりますから。

僕はうどんを馳走するくらいしか出来ませんが、応援してますよ。


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【2018/04/05 20:17】 | ひとりごと
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