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Konishiroku konitor 50mm F4.5
買って帰ってからのテスト状態


出張先のハードオフのジャンクコーナーのガラスケースの中に不思議なレンズを発見しました。
箱入りのそれは、クラシカルな雰囲気を醸し出しています。
レンズそのものは、戦前か、戦後すぐの時代のベスト版あたりのカメラに付いていた様なレンズです。
何だ? これ?

値札を見ると、500円。

ワンコイン…

面白そうなので、見せてもらう事に。

通常のカメラ用のレンズではなく引き伸ばし機用のレンズ。
ヘリコイドが無い、可愛い小さなレンズです。

箱にはENLARGING LENS、レンズ正面にはKonishiroku Konitor 1:4.5 f=50mmとの刻印があります。

Konishiroku 小西六製となれば、日本で最初にカメラを作ったメーカーとして有名です。
現在は、MINOLTAと合併し、KONICA-MINOLTAとして存在しています。
合併して以降、カメラ製造からは撤退してしまいましたが、事務機器を中心とした光学機器の製造は行っており、昔よりその技術力は高く評価されています。

その小西六 KONICAのレンズブランドとなると、HEXANONは知っていますが、Konitorというブランドは知りませんでした。

調べたところ、Konitorはトリプレットタイプの、廉価版のカメラに取り付けられていたレンズで、そもそもはコニレットというカメラに取り付けられていたものと同じものの様です。
それを元に、引き伸ばし機用として流用したものらしい…です。

そのせいか、レンズそのものはレトロな佇まいなのですが、周りの絞りの調整リングと明らかな違和感があります。

それでもレンズそのもののがレトロな感じが気に入りました。

トリプレットタイプのレンズでしたし、ワンコインだし。

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箱入りでわずか500円

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状態は良好でした。

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何と簡便なつくり!!
暗室で絞り値が見える様に工夫されています。


レンズ周りに絞りの調整リングは付いているのですが、これが実にチープな作りで、外枠にブライトフレームがあって、そこに絞り値が刻まれており、絞り値の位置の外枠には溝が切ってあります。
その溝に金属ばね状の板が噛み込んで、指した所が絞り値になるというもの。

作りがあまりに簡便すぎて、思わず笑ってしまいました。

きちんと絞りも動きますし、レンズもクリア。

あっさりお持ち帰り。


マウントはスタンダードなL39でしょうし問題ないかと…


さっそく、M39-M42のステップアップリングをかませてM42のマウントアダプターに取り付けてテストしてみましたが、使えそうです。

写りも中央部の解像は良好で、周囲が暴れるトリプレット独特の写り。

何より、軽量小型なのが気に入っています。


ただ、ヘリコイドが無いと、このままでは使えないので、先に作ったEL-NIKKOR 50mm F2.8用に準備していたM39-M42アダプターリング+Pixco M42-M42 ヘリコイド付マクロアダプター 25-55mm+Pixco M42-Eマウントアダプターに組み合わせてみたところ、幾らかフランジバックが足らず、無限遠が出ません。

そこで、在庫で置いてあったPixco M42-M42 ヘリコイド付マクロアダプター 17-31mmに組み合わせる事にして、M39-M42アダプターリングを購入して組み立ててみたのですが、今度ははるかにオーバーインフ。

さすがにこれでは使いにくいので、八仙堂製のM39保護リングを使ってスペーサー代わりにしようとしたら、今度は上手く止まりません。

どうやら、M39保護リングだとねじ込み深さが足りないらしく、レンズがぐらぐらしてしまいます。

L39のライカマウントはメートル法ではなくインチ法らしく26山/1インチらしく、これがほぼ1mmピッチの為、概ね流用は効くらしいのですが、今回は無理でした。
ねじ込んで、マウント面がお互いに接触しないとちゃんと固定出来ないらしい…

仕方ないので、別の方法を考えて、それならばとM42マウント用の7mm、14mm、28mmの3リング組み合わせのマクロリングを買う事にしました。

これならの7mmのものがちょうど寸法的にも大丈夫そうでしたから。

結局、Konitor 50mmレンズ+M39-M42アダプターリング+7mmM42マクロチューブ+Pixco M42-M42 ヘリコイド付マクロアダプター 17-31mm+Pixco M42-Eマウントアダプターという組み合わせでバッチリ。

若干オーバーインフの様ですが、これは今後微調整の予定。

いずれにしても、ノスタルジックな描写が楽しめそうです。


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暗室で絞り値を表示する為の穴が右側に開いていますが、カメラレンズとして使うには、光線漏れの原因となってしまいます。

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そこで小改造。
植毛紙を準備して…

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サークルカッターで切り出します。

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切り出した植毛紙

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両面テープで貼り付けます。

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これで、遮光成功。

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最終的にはフランジバックの調整をしてこういう状態になりました。
撮影を楽しみましょう。


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【2018/05/17 14:59】 | オールドレンズ
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