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ひさびさの更新。

レンズの事を質問されたものですから。

今回はカメラのレンズについて。

01.jpg
35mm版フルサイズで全周180°の魚眼レンズで撮影した場合のそれぞれのレンズの焦点距離の画角のイメージ
(MINOLTA TRY USより転載)
レンズ交換式のカメラの場合、交換レンズこそがそのカメラの楽しみ方だと思います。
色々なレンズを交換する事で、表現方法は無限に広がっていく訳ですから。

その交換レンズにも色々あります。

広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズ(屈折望遠レンズ、反射望遠レンズ)、魚眼レンズ、マクロレンズ、ズームレンズ、そしてこれらとは異なる特殊な描写をする為の特殊レンズ。これらも順を追って説明したいと思います。

さて、
現在、最初に手にするレンズ、多くの人は標準ズームレンズでしょう。
35mm版フルサイズならば、28~70mmクラス、APSC版なら、18~50mmクラス、4/3版ならば14~35mmクラスのものがついているものになるでしょう。
昔ならば単焦点レンズの50mmレンズが着いて来たものなのですが…(笑)

ズームレンズは、単焦点レンズ数本分の働きをしてくれますから、単焦点レンズを何本も持ち出すよりははるかに楽です。
初めてレンズとしては決して間違った選択肢ではないです。
旅行に、ちょっとしたお散歩カメラにするには最高のレンズといえます。

特に限られた場所での撮影では簡単に画角を変えられる事から、ある意味、万能レンズといえます。

ただ、ズームレンズは単焦点レンズに比べて、構造的にレンズの枚数が多くなる、レンズの口径が小さくなる、その分暗くなる、重量が重くなります。
相対的に、単焦点レンズは、口径を大きく出来る、レンズ枚数が減らせる、重量が軽く出来ます。

こうしたカメラ用のレンズの中には幾つものレンズが入っていますが、このレンズ枚数が多くなるとレンズ面での反射が発生するので、その分減光してしまうという問題があります。
またレンズ面の反射によるゴースト、フレアといった乱反射がレンズ内で起こる事もあります。
これを作品に活かす人もいる訳なんですけどね。

まあ、レンズの反射に関してはコーティング技術で最近のレンズでは、かなり改善されてきています。

カメラのレンズは数枚以上のレンズの組み合わせで作られていますが、これはレンズの収差の補正をする目的で幾つかのレンズを組み合わせています。

レンズの材料のガラスはその材質で屈折率や反射率が異なるので、その組み合わせを上手く工夫する事で、より綺麗な描写が出来る様にしています。

また、35mmフルサイズ(24×36mm)→APSCサイズ(15.7×23.7mm 35mm版比約1.5倍)→フォーサーズ(17.3mm×13mm 35mm版比約2倍)→コンデジ→スマホ/携帯とセンサーサイズが小さくなると同じ焦点距離のレンズでも、使う画角が違ってきますから、描写も異なってきます。

フルサイズだと50mmは標準レンズ(人の眼の画角に近く自然な描写をさせやすい)でも、フォーサーズだと望遠レンズの範疇に入ってしまいます。

35mm版フルサイズの場合、24mm以下(画角85°以下)を超広角レンズ、28mm~35mmクラス(画角75~60°あたり)を広角レンズ、50mm前後(画角40~55°あたり)を標準レンズ、85mm~200mmクラス(画角35~12°あたり)を望遠レンズ、250mm以上(画角10°以下)を超望遠レンズといっています。
焦点距離がひとつの目安なんですが、描写の具合は画角の方が参考になります。

15338699_715187751972488_2306642096101647202_n.jpg
35mmフルサイズ版の画角と焦点距離の関係

それと昔から35mm版が一番広く流通していた事もあって、レンズの性能は35mm版換算で語られる事が多いです。

15267988_715188005305796_8655005543486927578_n.jpg
デジタルカメラのセンサーサイズとイメージサークルの関係

15319117_715188085305788_8004441435326943317_n.jpg


50mmレンズを例に挙げると645版(中版)だと、広角レンズですが、35mm版だと標準レンズ、APSC→フォーサーズとセンサーサイズが小さくなればなるほど、望遠レンズになっていくのが判るでしょうか?



標準レンズ
各センサーサイズでの画角を揃えた場合の比較(例:標準レンズ)

各レンズ(広角レンズ~標準レンズ~望遠レンズ)での見え方の差
(フィギュアをそれぞれ同じ程度の大きさになる様に配置した場合の遠近感の差をご覧ください。いずれも35mm版)
24.jpg
広角レンズ(=24mm)
50.jpg
標準レンズ(=50mm)
200.jpg
望遠レンズ(=200mm)


24C.jpg
広角レンズ(=24mm)
50C.jpg
標準レンズ(=50mm)
200C.jpg
望遠レンズ(=200mm)
広角レンズの方が、主題が強調され、遠近感が大きく、歪みが大きくなるのに対して、望遠レンズの場合、遠近感はぎゅっと凝縮されて、圧迫感が強くなり、歪みが少なくなります。

広角レンズでは画面の端に行くほど歪みが大きくなりますから、広角レンズでの集合写真の場合、端に並ぶと変形して不細工に写る可能性が高くなります。
以下は同じ24mmの広角レンズですが、画面の振りかたで画面端と中央での歪みの差がどう変わってくるのか、ご覧ください。
DSC03980.jpg
俯瞰で画面中央に並んだ場合
DSC03981.jpg
俯瞰で画面下側に並んだ場合
DSC03982.jpg
ほぼ水平で画面中央に並んだ場合
DSC03983.jpg
ほぼ水平で画面下側に並んだ場合
DSC03984.jpg
片側から撮影した場合
中央に比べて端に行けば行くほど、歪みが大きくなるのが判るでしょうか?

続く

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レンズ交換式のカメラの場合、交換レンズこそがそのカメラの楽しみ方だと思います。
色々なレンズを交換する事で、表現方法は無限に広がっていく訳ですから。

その交換レンズにも色々あります。

広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズ(屈折望遠レンズ、反射望遠レンズ)、魚眼レンズ、マクロレンズ、ズームレンズ、そしてこれらとは異なる特殊な描写をする為の特殊レンズ。これらも順を追って説明したいと思います。

さて、
現在、最初に手にするレンズ、多くの人は標準ズームレンズでしょう。
35mm版フルサイズならば、28~70mmクラス、APSC版なら、18~50mmクラス、4/3版ならば14~35mmクラスのものがついているものになるでしょう。
昔ならば単焦点レンズの50mmレンズが着いて来たものなのですが…(笑)

ズームレンズは、単焦点レンズ数本分の働きをしてくれますから、単焦点レンズを何本も持ち出すよりははるかに楽です。
初めてレンズとしては決して間違った選択肢ではないです。
旅行に、ちょっとしたお散歩カメラにするには最高のレンズといえます。

特に限られた場所での撮影では簡単に画角を変えられる事から、ある意味、万能レンズといえます。

ただ、ズームレンズは単焦点レンズに比べて、構造的にレンズの枚数が多くなる、レンズの口径が小さくなる、その分暗くなる、重量が重くなります。
相対的に、単焦点レンズは、口径を大きく出来る、レンズ枚数が減らせる、重量が軽く出来ます。

こうしたカメラ用のレンズの中には幾つものレンズが入っていますが、このレンズ枚数が多くなるとレンズ面での反射が発生するので、その分減光してしまうという問題があります。
またレンズ面の反射によるゴースト、フレアといった乱反射がレンズ内で起こる事もあります。
これを作品に活かす人もいる訳なんですけどね。

まあ、レンズの反射に関してはコーティング技術で最近のレンズでは、かなり改善されてきています。

カメラのレンズは数枚以上のレンズの組み合わせで作られていますが、これはレンズの収差の補正をする目的で幾つかのレンズを組み合わせています。

レンズの材料のガラスはその材質で屈折率や反射率が異なるので、その組み合わせを上手く工夫する事で、より綺麗な描写が出来る様にしています。

また、35mmフルサイズ(24×36mm)→APSCサイズ(15.7×23.7mm 35mm版比約1.5倍)→フォーサーズ(17.3mm×13mm 35mm版比約2倍)→コンデジ→スマホ/携帯とセンサーサイズが小さくなると同じ焦点距離のレンズでも、使う画角が違ってきますから、描写も異なってきます。

フルサイズだと50mmは標準レンズ(人の眼の画角に近く自然な描写をさせやすい)でも、フォーサーズだと望遠レンズの範疇に入ってしまいます。

35mm版フルサイズの場合、24mm以下(画角85°以下)を超広角レンズ、28mm~35mmクラス(画角75~60°あたり)を広角レンズ、50mm前後(画角40~55°あたり)を標準レンズ、85mm~200mmクラス(画角35~12°あたり)を望遠レンズ、250mm以上(画角10°以下)を超望遠レンズといっています。
焦点距離がひとつの目安なんですが、描写の具合は画角の方が参考になります。

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35mmフルサイズ版の画角と焦点距離の関係

それと昔から35mm版が一番広く流通していた事もあって、レンズの性能は35mm版換算で語られる事が多いです。

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デジタルカメラのセンサーサイズとイメージサークルの関係

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50mmレンズを例に挙げると645版(中版)だと、広角レンズですが、35mm版だと標準レンズ、APSC→フォーサーズとセンサーサイズが小さくなればなるほど、望遠レンズになっていくのが判るでしょうか?



標準レンズ
各センサーサイズでの画角を揃えた場合の比較(例:標準レンズ)

各レンズ(広角レンズ~標準レンズ~望遠レンズ)での見え方の差
(フィギュアをそれぞれ同じ程度の大きさになる様に配置した場合の遠近感の差をご覧ください。いずれも35mm版)
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広角レンズ(=24mm)
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標準レンズ(=50mm)
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望遠レンズ(=200mm)


24C.jpg
広角レンズ(=24mm)
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標準レンズ(=50mm)
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望遠レンズ(=200mm)
広角レンズの方が、主題が強調され、遠近感が大きく、歪みが大きくなるのに対して、望遠レンズの場合、遠近感はぎゅっと凝縮されて、圧迫感が強くなり、歪みが少なくなります。

広角レンズでは画面の端に行くほど歪みが大きくなりますから、広角レンズでの集合写真の場合、端に並ぶと変形して不細工に写る可能性が高くなります。
以下は同じ24mmの広角レンズですが、画面の振りかたで画面端と中央での歪みの差がどう変わってくるのか、ご覧ください。
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俯瞰で画面中央に並んだ場合
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俯瞰で画面下側に並んだ場合
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ほぼ水平で画面中央に並んだ場合
DSC03983.jpg
ほぼ水平で画面下側に並んだ場合
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片側から撮影した場合
中央に比べて端に行けば行くほど、歪みが大きくなるのが判るでしょうか?

続く

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【2016/12/05 22:36】 | kumaのカメラ講座
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