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僕がまだ小さかった頃、家族写真は父のカメラで撮っていました。
当然、写真はフィルムの時代であり、まだ一眼レフも珍しく、それどころかカメラそのものを誰もが持ってはいない時代でした。
父のカメラはCanon Canonet(キャノネット)。

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距離計連動式のレンズ固定式カメラです。
セレン式露出計を備え、電池不要のシャッター速度優先EE機。
僕の産まれる前年(1961年)に発売され、性能の割に非常に安価で爆発的な大ヒットを記録しました。
実はこのカメラ、一眼レフの開発に乗り遅れたCanonが苦肉の策で造り出したカメラだったのですが、優れたマーケティング戦略によって一躍Canonを救ったという逸話の持ち主です。

今や、カメラは持っていなくても、携帯電話、スマートフォンさえあれば写真は撮れる時代。
カメラは一家に1台どころか、1人1台はほぼ確実に持っている様なもの。
ですが、先にも書きましたが、半世紀前、カメラはとてつもない高級品でまだ家庭に入り込んではいない時代でした。
有名なLeicaなどはカメラ一台が家一軒ほどの値段と言われ、大金持ちや、趣味の為には金に糸目をつけないという人の為のものだった様です。

当時、二眼レフや35mm版距離計連動式カメラが主力だったのですが、1954年にLeicaが、35mm版距離計連動式カメラの大幅な性能向上を図ったM3を発表すると、その優れた性能(パララックス自動補正、レンズ交換時のファインダーフレーム自動切り替え、一軸式シャッターダイヤル、バヨネットマウント、レバー式フィルム巻き上げ等々…それまでの常識を覆す様な性能のカメラでした。)それまで、Leicaの後追いをして技術向上を図ってきた日本のカメラメーカーは一気においてけぼりをくらい、その対策として、雪崩をうって、技術的に対抗出来そうな一眼レフ開発へとシフトしました。
当時Canonは国内では最高峰級の距離計連動式カメラを作っており、また、そう自負していた訳ですが、それが裏目に出て、一眼レフ開発の波にすっかり乗り遅れてしまったのです。
そこでCanonはレンズ固定式距離計連動式カメラの大衆機に活路を見いだし、それまでの技術を結集させて、高性能ながら安価なカメラ開発をスタートします。
それがこのキャノネットで、それまでに培ってきた距離計連動式カメラの技術をふんだんに盛り込んでいます。
そのカメラを当時の平均的な月給(約2万円だったそうです。)よりも易く、18800円で提供したんだからたまりません。
メーカー側は数ヶ月分と見込んでいた商品は瞬く間に売り切れてしまったそうです。
競合他社からはダンピングとの批判も出たそうですが、少なくとも消費者のニーズにかなったカメラだったのは間違いありません。

父もそうした購入者の1人だったのでしょう。
結婚して僕が産まれるのに際して、家族写真を残しておきたかったのだと思います。(笑)

だから物心着いた頃、僕のカメラのイメージというとこのレンズの周りにセレン電池の着いたキャノネットそのものなのです。

さて、オールドレンズの沼にどっぷり嵌まりかけてからというもの、安価に手に入れたオールドレンズの場合、状態の良くないものも結構あって、分解整備の必要を感じだしました。
そこで安価にジャンクレンズを見つけようと中古カメラ店を巡ったものの、そこまでダメなものは比較的少なくて、ふと思いついてハードオフに行ってみました。
そこでもお目当てのものはなかなか無かったものの、気になる存在が…

古のレンズ付きカメラです。

Canon キャノネットやminolta Hi-matic、YASHICA ELECTRO 35など一時代を築いたカメラがガラクタ同然に打ち捨てられ、ジャンク箱に転がっています。
手に取ってみると、カメラとしてはもう使えないかも知れないけど、意外とレンズは大丈夫そうなものも。

そこで、レンズさえ、上手く取り出し修理できれば、古のカメラの写りを楽しめるかも。

購入したキャノネットは伊丹のハードオフのジャンク箱に転がっていたものでした。
1,080円の値が付いていました。

バルブにシャッターをセットしてみると、動きました。
レンズはクリア。
実はその前にも何台か見つけたのですが、カビ玉だったり、キズがついていたりで諦めていました。

購入する事にして、持ち帰り。
さあ、果たしてどうなるのやら。

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レンズを取り外せるかどうか…
裏蓋を外してみます。

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貼り革を剥がしてみるとレンズボードが見えました。

21231573_880844942073434_3055804874422967924_n.jpg
初代キャノネットの場合、軍艦部はネジ3本だけで止まっていますから、上カバーを外すのは簡単。

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さらに分解

21271193_880844972073431_5585529099130487379_n.jpg
レンズボードを取り外し

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意外と難しい…(続く)
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距離計連動式のレンズ固定式カメラです。
セレン式露出計を備え、電池不要のシャッター速度優先EE機。
僕の産まれる前年(1961年)に発売され、性能の割に非常に安価で爆発的な大ヒットを記録しました。
実はこのカメラ、一眼レフの開発に乗り遅れたCanonが苦肉の策で造り出したカメラだったのですが、優れたマーケティング戦略によって一躍Canonを救ったという逸話の持ち主です。

今や、カメラは持っていなくても、携帯電話、スマートフォンさえあれば写真は撮れる時代。
カメラは一家に1台どころか、1人1台はほぼ確実に持っている様なもの。
ですが、先にも書きましたが、半世紀前、カメラはとてつもない高級品でまだ家庭に入り込んではいない時代でした。
有名なLeicaなどはカメラ一台が家一軒ほどの値段と言われ、大金持ちや、趣味の為には金に糸目をつけないという人の為のものだった様です。

当時、二眼レフや35mm版距離計連動式カメラが主力だったのですが、1954年にLeicaが、35mm版距離計連動式カメラの大幅な性能向上を図ったM3を発表すると、その優れた性能(パララックス自動補正、レンズ交換時のファインダーフレーム自動切り替え、一軸式シャッターダイヤル、バヨネットマウント、レバー式フィルム巻き上げ等々…それまでの常識を覆す様な性能のカメラでした。)それまで、Leicaの後追いをして技術向上を図ってきた日本のカメラメーカーは一気においてけぼりをくらい、その対策として、雪崩をうって、技術的に対抗出来そうな一眼レフ開発へとシフトしました。
当時Canonは国内では最高峰級の距離計連動式カメラを作っており、また、そう自負していた訳ですが、それが裏目に出て、一眼レフ開発の波にすっかり乗り遅れてしまったのです。
そこでCanonはレンズ固定式距離計連動式カメラの大衆機に活路を見いだし、それまでの技術を結集させて、高性能ながら安価なカメラ開発をスタートします。
それがこのキャノネットで、それまでに培ってきた距離計連動式カメラの技術をふんだんに盛り込んでいます。
そのカメラを当時の平均的な月給(約2万円だったそうです。)よりも易く、18800円で提供したんだからたまりません。
メーカー側は数ヶ月分と見込んでいた商品は瞬く間に売り切れてしまったそうです。
競合他社からはダンピングとの批判も出たそうですが、少なくとも消費者のニーズにかなったカメラだったのは間違いありません。

父もそうした購入者の1人だったのでしょう。
結婚して僕が産まれるのに際して、家族写真を残しておきたかったのだと思います。(笑)

だから物心着いた頃、僕のカメラのイメージというとこのレンズの周りにセレン電池の着いたキャノネットそのものなのです。

さて、オールドレンズの沼にどっぷり嵌まりかけてからというもの、安価に手に入れたオールドレンズの場合、状態の良くないものも結構あって、分解整備の必要を感じだしました。
そこで安価にジャンクレンズを見つけようと中古カメラ店を巡ったものの、そこまでダメなものは比較的少なくて、ふと思いついてハードオフに行ってみました。
そこでもお目当てのものはなかなか無かったものの、気になる存在が…

古のレンズ付きカメラです。

Canon キャノネットやminolta Hi-matic、YASHICA ELECTRO 35など一時代を築いたカメラがガラクタ同然に打ち捨てられ、ジャンク箱に転がっています。
手に取ってみると、カメラとしてはもう使えないかも知れないけど、意外とレンズは大丈夫そうなものも。

そこで、レンズさえ、上手く取り出し修理できれば、古のカメラの写りを楽しめるかも。

購入したキャノネットは伊丹のハードオフのジャンク箱に転がっていたものでした。
1,080円の値が付いていました。

バルブにシャッターをセットしてみると、動きました。
レンズはクリア。
実はその前にも何台か見つけたのですが、カビ玉だったり、キズがついていたりで諦めていました。

購入する事にして、持ち帰り。
さあ、果たしてどうなるのやら。

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レンズを取り外せるかどうか…
裏蓋を外してみます。

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貼り革を剥がしてみるとレンズボードが見えました。

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初代キャノネットの場合、軍艦部はネジ3本だけで止まっていますから、上カバーを外すのは簡単。

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さらに分解

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レンズボードを取り外し

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意外と難しい…(続く)
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【2017/10/19 11:16】 | カメラ
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