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先日、ある映画を見てて、酷くがっかりした事が…。

映画そのものはかなり好い出来だったのだけど、その感動が、すっかり醒めてしまったほど。


方言がねぇ…


映画の設定ではある人物が、京都から横浜(?)へ転校して来たとの事なのだけど、それが、いやあ~~~~~~~~~~~~な、東京キー局で有りそうなステレオタイプの大阪弁もどき

京都出身者の筈なんだけど、京都がらみの言葉になんて使ってもいないどころか、全くかすりもしてない。

主人公で無かったから、被害最小限だったかも… だけど、あれは酷い。

京都出身の役者さんくらい居たろうに…

明らかなキャスティングミスかと…


まあ京都弁と言っても、京都都市部を中心にした南部の山科地方と、京都府北部の丹波、丹後地方ではまるで異なる訳ですけれども、そもそも京都弁と大阪弁ではまるっきり異なりますから。

その大阪弁も、河内、和泉、摂津の各地方で言葉が異なりますし(違うのはビミョーには判るけど説明は難しいなぁ…)、それは隣接する兵庫県も同じ。

兵庫県でも、姫路あたりの播州言葉と阪神間、神戸弁とじゃ、まるで別ものなんです。

映画製作者の、関西弁らしければ良いだろうって安易な感覚透けて見えて、ほんっとに心底許しがたい。

少なくとも、もの作りするのなら、そのくらいのデリカシーは必要だし、映画製作なら、その文化に敬意を払うだけの感覚は欲しいのだけど。



ヨーロッパじゃ国ごとに言語が異なる訳ですが、日本の場合、国で標準語を制定しているから、基本日本語であれば通じますよね。

しかし、小さな国土ながら、古くは60余州の国割りがあり、更に江戸時代には藩制の結果、300余候の藩に別れ、それぞれにお国言葉とされる方言があった訳です。

面積的にはともかく、人口比率でヨーロッパ並に考えると、日本の方言ってヨーロッパの各国語並みになるんですよね。

ですから、幾つか方言が扱えれば、ヨーロッパなら数ヶ国語マスターしたのと同等だと思っています。

津軽弁と薩摩弁との差と比べたら、英語とドイツ語の差より小さいかも知れないくらいだから。



以前、TBS制作のドラマ『ORANGE』で、眼も当てられないエセ神戸弁使われた時には、ほんっとに「バカにしてんのか!? こいつら阪神大震災の事、全く理解しようとしてないだろ!!」と憤ってしまいました。

舞台の『ORENGE』では、北海道出身ながら主役の音尾琢真さんが、ほぼ完璧な神戸弁を使っていてくれたのに比べると、彼の足の爪の垢を舐めさせてやりたいほどの酷さ。

番組制作者のやっつけ仕事。

少なくとも、もの作りをする者としての真摯な姿勢は、かけらも感じられませんでした。


ま、関西弁が方言として、難しい言葉なのは充分理解しているのだけど。

その理由は情報量。

他地域の方言に比べると、関西地方の方言の情報量は数倍に達すると言われています。

それは、言葉そのものだけではなく、イントネーション、リズムが複雑に組み合わせれている為で、独特のイントネーションとリズムがあるのです。

1から10まで数えさせるだけで、関西人かどうか判りますから。


関西では共通するこうした言い回し、リズム、イントネーションはあるのですが、それでも各地域で異なるのです。

かくいう僕自身、四国の生まれで、親戚には大阪在住の人間が居り、同じ関西弁なら判るだろうと、割りに軽い気持ちで神戸に引っ越しし、住みはじめた時にはショックを受けました。

それほど、神戸弁と大阪弁では距離以上に言葉は異なるし、また京都弁(地方によるけど)も違うものなんです。

同じ兵庫県の方言ですら、神戸と姫路と淡路ではまるで異なるので、同じ兵庫県だからと言われても、通じない言葉があったりします。

「業沸く(ごうわく)」なんて、意味判らないでしょ。


映画、舞台、ドラマなど制作するのは大変だと思いますが、言葉は生きものだし、その成否でその作品の価値そのものが変わってくるものだと思っています。

好い映画だっただけに、残念でなりません。
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映画の設定ではある人物が、京都から横浜(?)へ転校して来たとの事なのだけど、それが、いやあ~~~~~~~~~~~~な、東京キー局で有りそうなステレオタイプの大阪弁もどき

京都出身者の筈なんだけど、京都がらみの言葉になんて使ってもいないどころか、全くかすりもしてない。

主人公で無かったから、被害最小限だったかも… だけど、あれは酷い。

京都出身の役者さんくらい居たろうに…

明らかなキャスティングミスかと…


まあ京都弁と言っても、京都都市部を中心にした南部の山科地方と、京都府北部の丹波、丹後地方ではまるで異なる訳ですけれども、そもそも京都弁と大阪弁ではまるっきり異なりますから。

その大阪弁も、河内、和泉、摂津の各地方で言葉が異なりますし(違うのはビミョーには判るけど説明は難しいなぁ…)、それは隣接する兵庫県も同じ。

兵庫県でも、姫路あたりの播州言葉と阪神間、神戸弁とじゃ、まるで別ものなんです。

映画製作者の、関西弁らしければ良いだろうって安易な感覚透けて見えて、ほんっとに心底許しがたい。

少なくとも、もの作りするのなら、そのくらいのデリカシーは必要だし、映画製作なら、その文化に敬意を払うだけの感覚は欲しいのだけど。



ヨーロッパじゃ国ごとに言語が異なる訳ですが、日本の場合、国で標準語を制定しているから、基本日本語であれば通じますよね。

しかし、小さな国土ながら、古くは60余州の国割りがあり、更に江戸時代には藩制の結果、300余候の藩に別れ、それぞれにお国言葉とされる方言があった訳です。

面積的にはともかく、人口比率でヨーロッパ並に考えると、日本の方言ってヨーロッパの各国語並みになるんですよね。

ですから、幾つか方言が扱えれば、ヨーロッパなら数ヶ国語マスターしたのと同等だと思っています。

津軽弁と薩摩弁との差と比べたら、英語とドイツ語の差より小さいかも知れないくらいだから。



以前、TBS制作のドラマ『ORANGE』で、眼も当てられないエセ神戸弁使われた時には、ほんっとに「バカにしてんのか!? こいつら阪神大震災の事、全く理解しようとしてないだろ!!」と憤ってしまいました。

舞台の『ORENGE』では、北海道出身ながら主役の音尾琢真さんが、ほぼ完璧な神戸弁を使っていてくれたのに比べると、彼の足の爪の垢を舐めさせてやりたいほどの酷さ。

番組制作者のやっつけ仕事。

少なくとも、もの作りをする者としての真摯な姿勢は、かけらも感じられませんでした。


ま、関西弁が方言として、難しい言葉なのは充分理解しているのだけど。

その理由は情報量。

他地域の方言に比べると、関西地方の方言の情報量は数倍に達すると言われています。

それは、言葉そのものだけではなく、イントネーション、リズムが複雑に組み合わせれている為で、独特のイントネーションとリズムがあるのです。

1から10まで数えさせるだけで、関西人かどうか判りますから。


関西では共通するこうした言い回し、リズム、イントネーションはあるのですが、それでも各地域で異なるのです。

かくいう僕自身、四国の生まれで、親戚には大阪在住の人間が居り、同じ関西弁なら判るだろうと、割りに軽い気持ちで神戸に引っ越しし、住みはじめた時にはショックを受けました。

それほど、神戸弁と大阪弁では距離以上に言葉は異なるし、また京都弁(地方によるけど)も違うものなんです。

同じ兵庫県の方言ですら、神戸と姫路と淡路ではまるで異なるので、同じ兵庫県だからと言われても、通じない言葉があったりします。

「業沸く(ごうわく)」なんて、意味判らないでしょ。


映画、舞台、ドラマなど制作するのは大変だと思いますが、言葉は生きものだし、その成否でその作品の価値そのものが変わってくるものだと思っています。

好い映画だっただけに、残念でなりません。
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【2018/06/01 16:26】 | ひとりごと
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