FC2ブログ
VS8501.jpg



購入して以来、お気に入りの1本といえば、このレンズ。

minolta VARI-SOFT ROKKOR 85mm F2.8

球面収差を自在に調整出来るのが特徴で、ソフトモードを変化させ、美しいハロを伴うソフトフォーカスを演出出来ます。

ソフトモードを解除するとシャープな85mm F2.8レンズとしても使用できます。
VS8502.jpg
シャープモード(SOFT=0 位置)

VS8503.jpg
ソフトモード(SOFT=3 位置)



購入したのは、今から四半世紀も昔の事。

当時、MINOLTA が発売したα7000/α9000という実用レベルのオートフォーカス一眼レフカメラの登場によるαショックから、多くのユーザーがマニュアルフォーカスのカメラレンズを手放し、オートフォーカスカメラシステムに乗り換えました。

特に MINOLTA のユーザーにとってはαシステムはレンズマウントも変更された為、多くの MINOLTA ユーザーがカメラだけではなく、交換レンズも売りに出されました。

そんな中、このレンズを見つけて、手に入れた訳です。


そうは言っても、それなりにプレミアもついていて、貧乏サラリーマンには決して安くは無かったんですけども。

minolta がそのレンズラインナップにおいて、注力していた特殊レンズのひとつであり、その価値が知りたかったから、どうしても欲しい1本だったのです。

当初、気に入って、盛んに取り出しては使っていたのですが、撮影した友人たちには、ボケてる、ぼやけてると云われ評判は散々でした。


さて、このレンズもそんなこんなで永い事、防湿庫の片隅に追いやられてしまっていたのですが、2013年に SONY が、35mm判フルサイズのミラーレスカメラとして、α7を発売して、マウントアダプターを介して、従来のマニュアルフォーカスレンズが使える様になったので、チャンスとばかり、いそいそとその年のルミナリエに持ち出しました。


その時の衝撃は忘れられません。


レンズを通した幻想的な明かりをソフトフォーカスモードにしてファインダーを覗いた途端、驚愕の世界が拡がったのですから。


このレンズの特徴は、芯は残しつつも、柔らかなソフトフォーカスを演出する描写にあります。

このレンズを購入した当時、使っていた一眼レフカメラのフォーカシングスクリーンは、明るくピント合わせがし易いと評判のアキュートマットスクリーンが装備されていました。

当然、一眼レフカメラですから、見えるものがそのまま写るものと思っていたのですが、このレンズの場合、少し違う工夫が必要だったのです。

アキュートマットスクリーンはピント合わせには非常に優れたフォーカシングスクリーンなのですが、意外とこうした特殊効果の効果は判り難いものなのでした。

そして、その事が本当に理解出来る様になるには、デジタルミラーレスカメラの登場まで待たないとダメだったという事なのです。



さて、minolta VARI-SOFT ROKKOR 85mm F2.8。

ソフトフォーカスモードにすると、明暗差の大きなものの場合、柔らかいベールが画面全体を覆って、美しいハロを作り出すのですが、実は適正露出だと、イマイチその効果は薄いのです。

またアキュートマットスクリーンでは、その効果が大きめに見えて、実際に作られる画像とは差が生じていました。

そもそもフィルムカメラの場合、撮影時と、写真の上がりに時差が生じる為に、その時の状況、イメージが再現出来ず、撮影したものと、出来上がった写真とのギャップには、常に悩まされていたのでした。

プロのカメラマンでも無いし、撮影するショットとフィルムの現像はそれほど多い訳でもないし。

何より、フィルムの現像、プリントには結構な費用を要しましたから、なかなかそのレンズの性能を吟味しつくすところまでは行き着きませんでした。


ところが、ミラーレスデジタルカメラなら、撮ったその場で確認が出来ますから、撮影したイメージと、出来上がった写真の差をその場で修正が出来ますし、設定を変えて効果の確認も出来ます。

露出を適正から、ずらしたりして、いろいろ試してみると、明暗差が大きいほど、輝度差が大きいほど、美しいソフトフォーカスが得られる事が判ってきました。

更に試してみると、条件によっては、クリスマスツリーのガラスの玉の様な、美しい光の玉を作る事が出来る事も判ってきました。

単にソフトフォーカスを生み出すだけではなく、更にその場をより以上に幻想的な世界に創り替え、演出する事が出来るのです。

これこそ写真独特の世界、そのレンズでしかなし得ない世界だといえます。

LEICA のタンバールもそうしたレンズとの事なのですが、効果そのものは手探りだっただけに、なかなか浸透しない世界だったとも思います。

ましてや LEICA の場合、レンジファインダーカメラでレンズの効果の確認すら出来ない訳ですから…


ファインダー、もしくは背面液晶画面で見たままに、写せる、その効果を試せるのはミラーレスカメラならでは、一眼レフカメラでは望むべくも無い芸当だと思えてきます。

以来、このレンズ本当に手放せない一本になっています。


VS8504.jpg
神戸ルミナリエ2013にて

VS8505.jpg
神戸ルミナリエ2014にて

VS8518.jpg
神戸ルミナリエ2014にて
クリスマスツリーのオーナメントのガラスの玉の様な光の玉が見られます。

VS8506.jpg
神戸ルミナリエ2017にて

VS8507.jpg
神戸ルミナリエ2017にて

VS8508.jpg
神戸ルミナリエ2013にて

VS8509.jpg
神戸ルミナリエ2013にて

VS8510.jpg
神戸ルミナリエ2013にて

VS8511.jpg
JR大阪駅 時空の広場にて

VS8512.jpg
台湾 懇丁の夜

VS8513.jpg
台湾 懇丁の夜

VS8514.jpg
京都 紅葉

VS8515.jpg
京都 白河にて

VS8516.jpg
京都 先斗町にて

VS8517.jpg
京都 哲学の道 (これはシャープモード)
スポンサーサイト


追記を閉じる▲
VS8502.jpg
シャープモード(SOFT=0 位置)

VS8503.jpg
ソフトモード(SOFT=3 位置)



購入したのは、今から四半世紀も昔の事。

当時、MINOLTA が発売したα7000/α9000という実用レベルのオートフォーカス一眼レフカメラの登場によるαショックから、多くのユーザーがマニュアルフォーカスのカメラレンズを手放し、オートフォーカスカメラシステムに乗り換えました。

特に MINOLTA のユーザーにとってはαシステムはレンズマウントも変更された為、多くの MINOLTA ユーザーがカメラだけではなく、交換レンズも売りに出されました。

そんな中、このレンズを見つけて、手に入れた訳です。


そうは言っても、それなりにプレミアもついていて、貧乏サラリーマンには決して安くは無かったんですけども。

minolta がそのレンズラインナップにおいて、注力していた特殊レンズのひとつであり、その価値が知りたかったから、どうしても欲しい1本だったのです。

当初、気に入って、盛んに取り出しては使っていたのですが、撮影した友人たちには、ボケてる、ぼやけてると云われ評判は散々でした。


さて、このレンズもそんなこんなで永い事、防湿庫の片隅に追いやられてしまっていたのですが、2013年に SONY が、35mm判フルサイズのミラーレスカメラとして、α7を発売して、マウントアダプターを介して、従来のマニュアルフォーカスレンズが使える様になったので、チャンスとばかり、いそいそとその年のルミナリエに持ち出しました。


その時の衝撃は忘れられません。


レンズを通した幻想的な明かりをソフトフォーカスモードにしてファインダーを覗いた途端、驚愕の世界が拡がったのですから。


このレンズの特徴は、芯は残しつつも、柔らかなソフトフォーカスを演出する描写にあります。

このレンズを購入した当時、使っていた一眼レフカメラのフォーカシングスクリーンは、明るくピント合わせがし易いと評判のアキュートマットスクリーンが装備されていました。

当然、一眼レフカメラですから、見えるものがそのまま写るものと思っていたのですが、このレンズの場合、少し違う工夫が必要だったのです。

アキュートマットスクリーンはピント合わせには非常に優れたフォーカシングスクリーンなのですが、意外とこうした特殊効果の効果は判り難いものなのでした。

そして、その事が本当に理解出来る様になるには、デジタルミラーレスカメラの登場まで待たないとダメだったという事なのです。



さて、minolta VARI-SOFT ROKKOR 85mm F2.8。

ソフトフォーカスモードにすると、明暗差の大きなものの場合、柔らかいベールが画面全体を覆って、美しいハロを作り出すのですが、実は適正露出だと、イマイチその効果は薄いのです。

またアキュートマットスクリーンでは、その効果が大きめに見えて、実際に作られる画像とは差が生じていました。

そもそもフィルムカメラの場合、撮影時と、写真の上がりに時差が生じる為に、その時の状況、イメージが再現出来ず、撮影したものと、出来上がった写真とのギャップには、常に悩まされていたのでした。

プロのカメラマンでも無いし、撮影するショットとフィルムの現像はそれほど多い訳でもないし。

何より、フィルムの現像、プリントには結構な費用を要しましたから、なかなかそのレンズの性能を吟味しつくすところまでは行き着きませんでした。


ところが、ミラーレスデジタルカメラなら、撮ったその場で確認が出来ますから、撮影したイメージと、出来上がった写真の差をその場で修正が出来ますし、設定を変えて効果の確認も出来ます。

露出を適正から、ずらしたりして、いろいろ試してみると、明暗差が大きいほど、輝度差が大きいほど、美しいソフトフォーカスが得られる事が判ってきました。

更に試してみると、条件によっては、クリスマスツリーのガラスの玉の様な、美しい光の玉を作る事が出来る事も判ってきました。

単にソフトフォーカスを生み出すだけではなく、更にその場をより以上に幻想的な世界に創り替え、演出する事が出来るのです。

これこそ写真独特の世界、そのレンズでしかなし得ない世界だといえます。

LEICA のタンバールもそうしたレンズとの事なのですが、効果そのものは手探りだっただけに、なかなか浸透しない世界だったとも思います。

ましてや LEICA の場合、レンジファインダーカメラでレンズの効果の確認すら出来ない訳ですから…


ファインダー、もしくは背面液晶画面で見たままに、写せる、その効果を試せるのはミラーレスカメラならでは、一眼レフカメラでは望むべくも無い芸当だと思えてきます。

以来、このレンズ本当に手放せない一本になっています。


VS8504.jpg
神戸ルミナリエ2013にて

VS8505.jpg
神戸ルミナリエ2014にて

VS8518.jpg
神戸ルミナリエ2014にて
クリスマスツリーのオーナメントのガラスの玉の様な光の玉が見られます。

VS8506.jpg
神戸ルミナリエ2017にて

VS8507.jpg
神戸ルミナリエ2017にて

VS8508.jpg
神戸ルミナリエ2013にて

VS8509.jpg
神戸ルミナリエ2013にて

VS8510.jpg
神戸ルミナリエ2013にて

VS8511.jpg
JR大阪駅 時空の広場にて

VS8512.jpg
台湾 懇丁の夜

VS8513.jpg
台湾 懇丁の夜

VS8514.jpg
京都 紅葉

VS8515.jpg
京都 白河にて

VS8516.jpg
京都 先斗町にて

VS8517.jpg
京都 哲学の道 (これはシャープモード)
スポンサーサイト

【2018/12/04 22:00】 | オールドレンズ
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック