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オートフォーカスの罠…

写真を撮って、オートフォーカスのカメラなのにピントが…

って事ありません?
例えばツーショットの写真。
肝心な主役二人はボケボケで後ろのワケの判んないものにピントが合っているとか…

DSC00823.jpg
肝心の前の人じゃなく後にピントが合ってしまった例。


現在のオートフォーカスって、今から30年程前に技術的に確立されて製品化されたものです。
その後の改良で、大幅にスピードアップは果たしましたが、残念ながら、人の目の様に完璧とは行きません。
カメラのオートフォーカスにはいろいろタイプがありますが、デジタルカメラになって、現在は撮像センサーにフォーカス用のセンサーを埋め込んだものとなり、その多くは位相差検出方式といって、ピントのずれを検出して、それを合わせていく方式が主流です。

基本的にレンズを通った光の像からピントを検出するので、極端なずれは無い方式です。

ただ、この方式もレンズの明るさからの影響を受ける事がありますし、測距センサーの配置の関係で、うまくピントあわせできない事があるのです。

y_a58_AFsensor.jpg
測距センサーのイメージ
概ね画面の中央に位置しています。
(注:SONYのHPより転載)


標準レンズ~広角レンズなら、あまり問題は生じないのですが、やはり、望遠レンズの場合には条件がシビアになります。

被写界深度が浅いし、ブレは大きくなるし、被写体を拡大して撮影する訳ですから…

冒頭に書いたツーショットの時のピントのずれ。

多くのオートフォーカスカメラの場合、測距センサーは画面の中央に位置しています。

高性能なカメラの場合、位置検出の性能を高めていたり、高い性能を誇りますが、多くのカメラの場合、やはり、画面の中心に撮りたいものを持ってくるというスタンスなので、勢いツーショットみたいに画面の中央に撮りたいものがいない場合にはフォーカスを外すのです。

じゃあ、どうするのか?

多くのカメラの場合、シャッターボタン半押しでオートフォーカスがスタートします。

まず、撮りたいものへピントを合わせてから、構図を決めて撮影します。

この時、シャッターボタンの押し具合でフォーカスロック(オートフォーカスした状態が止まる機能)がうまく作動するカメラだと問題ないのですが、シャッターボタンの押し具合でこれがずれたり、うまく行かないカメラがあります。

基本的にこうした難しいシチュエーションの場合、ファインダーでよく確認しておく必要があります。

また、望遠レンズにはフォーカスロック用のボタンが付いたモデルもあり、一旦ピントを合わせた後、そのボタンを押しながらシャッターを切るとピントのずれを防ぐ事のできるものもあります。

DSC01015.jpg
フォーカスロックボタンのついた望遠レンズの例


シャッター半押しでフォーカスロックの出来ない場合、必要に応じてマニュアルフォーカスに切り替えるなどの方法が必要になりますが、いずれにしろ、ファインダーでの確認をしっかり行う事がピントを外さない秘訣です。

続く

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【2014/01/09 23:34】 | kumaのカメラ講座
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第3回 望遠レンズとシャッター速度の関係

さて、前回レンズの焦点距離について、少し書きましたが、もう少し詳しく説明しましょう。
まず、標準レンズ。
標準って言われるのは、まあ一番ムリの無い設計のレンズが作れるからなのですが…

そもそも、35mm版フルサイズ(24×36mm)という規格は、ドイツの光学機器メーカーであるエルンスト・ライツ社がライカというカメラを開発して発表した時に由来します。

LEICA1.jpg
初めての35mm版カメラ LEICA Ⅰ型 (出典:朝日ソノラマ カメラレビューより)


当時から数多く使われていた35mm版の映画用フィルムを使用して、それを写真撮影用に使用したのが始まりでした。
その為、このサイズをライカ版とも言います。
それまでは写真用のフィルムは各種の規格が存在し、多くはより大きなサイズのものが主流だったのですが、この35mm版の普及により、小型カメラは急速に発展を遂げたと言えます。

DSC01014.jpg
35mmフィルム。もともと映写機にかけていたフィルムの為、両側にパーフォレーションと云われる送り穴が開いてます。


このライカが最初に取り付けて登場したレンズが焦点距離50mmのレンズでした。
50mmという焦点距離は35mmフルサイズ版のフィルムサイズの対角距離(約43mm)に近く、無理の無い設計が可能です。
ちなみに焦点距離って言うのは、撮像センサー(フィルム)面から、レンズの中心までの距離を指します。
このレンズの中心ですが、仮想的な中心を指していて、レンズの設計方法により、レンズの物理的な中心からずらす事が可能で、例えば、望遠レンズをより小さく設計したい場合には、仮想的なレンズの中心をレンズそのものの前に出したり、逆に広角レンズではカメラ側の機構的な都合で仮想的なレンズの中心を後ろにしたものもあります。
標準レンズではこうしたムリな設計をせずにすむ場合が多いので、比較的安価に、優れた性能のレンズが作られてきました。

焦点距離
焦点距離の概念(仮想的なレンズの中心)

テレフォトタイプ
望遠レンズの一例(焦点距離fよりもレンズの長さが短い)

レトロフォーカス
広角レンズの一例(レンズよりも焦点距離fが後に来ている)
(以上3点は出典:MINOLTA TRY USより)



無理が無い設計が可能なので、標準レンズは明るいレンズを作る事が出来るのも特徴で、古いキャノンのレンズにはF0.95なんてレンズも存在しました。

canon.jpg
いくらムリの無い設計が出来るとは言っても、これは無いだろ!って感じのCanon 50mmF0.95
(出典:朝日ソノラマ カメラレビューより)


さて、標準レンズと広角レンズについては概ね1/60秒以上のシャッター速度を選べば、手ブレのない写真が撮れると先に説明しました。
しかしながら、望遠レンズはそうは行かないとも…。

望遠レンズの場合、標準レンズに比べ、ピントの合う範囲(これを被写界深度と言います。)が狭く、非常にピント合わせがシビアになります。
さらに、遠くを拡大して撮影する事になる為、ブレの影響を受け易いのです。
双眼鏡をお持ちの方なら経験があると思いますが、倍率の大きな双眼鏡になればなるほど、手ブレの影響が大きくて見るのが大変になります。
つまり、遠くを拡大して表示している為、手ブレがもろに影響をします。

じゃあ、どうすればブレを防げるのか?

35mm版フルサイズ換算で、1/焦点距離(秒)のシャッター速度を選べば大丈夫ってのが、一般的な回答で、確かに、この程度のシャッター速度を選べば、ほぼ手ブレは防げます。

例えば、35mm版フルサイズで200mmの望遠レンズを使うのなら、1/200秒以上(1/250~1/8000秒など、カメラによりますが…)のシャッター速度を選んで、第1回に説明したとおりのカメラの構え方をすれば、手ブレはほぼ解消できます。
35mm版フルサイズで300mmの望遠レンズならば1/300秒以上なら大丈夫って訳です。

じゃあ、APS-C版なら…。
実はAPS-C版の場合、35mm版フルサイズに対して焦点距離は1.5倍相当になるので、同じ焦点距離200mmのレンズでも実際には300mm相当になってしまいます。
だから、安心して手ブレを防ぐなら1/300以上が必要になる訳です。

フォーサーズは?
こちらは35mm版の2倍になるので、200mmの望遠レンズなら1/400秒以上のシャッター速度が必要になってきます。

実際は、最近のカメラの場合、カメラもしくはレンズに手ぶれ補正機能が内蔵されている場合が多いので、これよりも、少し遅くても大丈夫な場合もあります。

じゃあ、そのシャッター速度はどうやって選ぶのか?

一番簡単なのはカメラのモード切替でシャッター速度AEがついている場合、(カメラによっても異なりますが、AUTO、P、S、A、Mと言うモードの切り替えが効く場合、Sモードがシャッター速度優先AEになります。)設定したシャッター速度での撮影が可能になりますから、これを利用します。
この場合、設定したシャッター速度に応じて、カメラが自動的に、絞りや状況に応じてはISO感度の調整をしてくれますから、手ブレのないシャッター速度に設定しておけば安心して撮影に没頭できます。
ですから、広角レンズから標準レンズまでは1/60秒で、望遠レンズの場合はその焦点距離にあったシャッター速度を選べば、OKです。

他のモードでもシャッター速度の表示を確認して撮影出来れば問題はありませんが、なかなか、確認しながら撮影するのは困難なので、あらかじめシャッター速度優先モードが付いているなら、試す価値は大きいと思います。

DSC01013.jpg
Sモードにセットした状態。
これであらかじめ決めたシャッター速度を基にした撮影が可能になります。


続く

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【2014/01/09 00:03】 | kumaのカメラ講座
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第2回はシャッター速度について。


カメラが明るさに応じて露出を決めるのに3つの要素で対応してます。

ん?
露出って何だ?

写真って、カメラのレンズを通ってきた像を撮像センサー(その昔はフィルムでした。)で受けて、初めてひとつの写真になるのですが、その撮像センサーに届く明るさが適正な光の量じゃないとちゃんとした像にはなりません。

この、撮像センサー(フィルム)に光を当てることを露光と言います。
露出とはつまり、撮像センサー(フィルム)に必要な露光をするのに、それまで真っ暗な状態にしてあったカメラ内部の撮像センサー(フィルム)を光の中にさらすって意味です。
写真を撮るには、必要な量の光を撮像センサー(フィルム)にあててやらなければならないって事。
解りました?


この露出を決める要素は3つあって、
①ISO(ASA)感度
②シャッター速度
③絞り
この3つを駆使して、カメラの撮像センサーに適正な光の量を与える様になっています。
フィルム時代は、露出を決定する要素は2つでした。
実は①のISO(ASA)感度とは、フィルム感度の事で、フィルムカメラの場合、フィルムを入れるとそのフィルムを撮影し終わるまで、同じフィルムの感度で撮影しなければなりませんでした。
しかし、デジタルカメラの場合、撮像センサーの感度を写真一枚ずつ適正に調整できるので、その心配はありません。


残りの2つの要素の内、手ブレを防ぐ為に撮影時に気をつけなければならないのが、シャッター速度です。
カメラにも依るのですが、ファインダー、もしくは液晶パネルにはシャッター速度の表示があります。

DSC01007.jpg
シャッター速度表示の一例(1/10秒)
DSC01008.jpg
シャッター速度表示の一例(1/1000秒)


基本的にカメラのレンズが標準レンズ以下なら、1/60秒以上なら手ブレしないって言われます。
まあ、これじゃ、わけ判んないですね…(笑)


詳細は徐々に説明しますが、35mm版フルサイズ(24×36mm)の場合、焦点距離50mm近辺のレンズを標準レンズと言います。
あれっ? 余計に解らなくなりましたね。


いまはズームレンズ全盛の時代ですし、またデジタルカメラの場合、撮像センサーサイズが各種あるので、その辺の説明も必要なので、ここは主にレンズ交換式のカメラを中心に説明します。


現在のデジタルカメラは従来のフィルムカメラの規格がいくつも残っていて、例えば、撮像センサーのサイズもその多くはフィルム時代のものを継承しています。

その撮像センサーサイズですが、レンズ交換式のものの多くは、
①35mm版フルサイズ(24×36mm)
②APS-C版(23.7mm×15.7mm)
③4/3版、μ4/3版(17.3mm×13mm)
 4/3はフォーサーズと読みます。またμ4/3はマイクロフォーサーズと読みます。この詳細は回を改めて説明します。

のサイズにほぼ集約されます。
ちなみにコンパクトデジタルカメラの場合、これらより小さな撮像センサーが使われていて、7.6mm×5.7mmとか、6.2mm×4.6mm(1000万画素以上の携帯電話のカメラセンサーに多い)というサイズが主流です。

イメージ


同じ画素数で撮像センサーのサイズが違うということは、1画素あたりの面積が異なる事はお解かりいただけると思います。

そもそも、大型の撮像センサーを作るのは技術的に大変で、昔はその為に小型の撮像センサーを作っていたのですが、徐々に技術的な問題がクリアされて、より大きな撮像センサーを載せたデジタルカメラが登場してきました。

そもそも、フィルム時代にもっとも数の多かった35mm版フルサイズのカメラには、それだけ沢山の交換レンズも存在したのですが、最近までそのカメラの交換レンズを取り付けるマウントの規格はそのままに、より小さな撮像センサーを持つカメラを使わざるを得ませんでした。

この詳細はまた回を改めて説明しますが、この35mm版フルサイズがカメラ業界ではもっとも普及していたカメラの為に、カメラの各種の説明をするのにひとつの標準とされているのです。


まず、標準レンズですが、35mm版フルサイズで焦点距離50mm近辺のレンズを指します。

各種のカメラでレンズに着いている表記で何mmって表示ですが、(これも回を改めて詳細を説明します。)
とにかく、これが、

35mm版フルサイズだと50mm、
APS-C版だと30~35mm、
4/3版だと24~25mm

近辺のレンズになります。

これより値の小さいもの(35mm版フルサイズの場合、例えば35mmとか、28mmとか、50mmより焦点距離の小さいもの)が広角レンズ。
逆に値の大きなもの(35mm版フルサイズの場合、例えば135mmとか、300mmとか、50mmより焦点距離の大きいもの)が望遠レンズになります。

DSC01009.jpg
レンズの表記の一例こちらはAPS-C版の標準ズームレンズDT18-55mmF3.5-5.6
(35mm版フルサイズ換算で28-83mm相当)

DSC01011.jpg
こちらは正真正銘35mm版フルサイズ用の標準レンズ50mmF1.4

DSC01012.jpg
こちらは同じく35mm版フルサイズ用の望遠ズームレンズ70-300mmF4.5-5.6G

標準レンズから広角レンズについては、概ね1/60秒より早いシャッター速度(カメラによりますが、1/60~1/8000と大きな値のシャッター速度)を維持して、第1回で説明したカメラの構え方ができれば、ほぼ手ブレは押えられます。
望遠レンズは…?

これは説明が長くなりそうなので回を改めて説明しますね。

続く

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【2014/01/08 22:45】 | kumaのカメラ講座
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ある方からカメラの扱い方をレクチャーしてくれって要望があったので、メモ的に知ってる事を書きたいと思います。

名付けて、kumaのカメラ講座…(笑)

第1回は意外とないがしろになりがちなカメラの構え方について。
さて、世の中カメラと言えば、デジタルカメラの時代。
いろんなカメラが溢れてますが、主流は大きく3種類に分けられるでしょうか。

①小型で持ち運び便利なコンパクトデジタルカメラ
(以下、コンデジと略します。)
DSC-WX200_B.jpg
コンパクトデジタルカメラの一例(SONY Cyber-shot)


②レンズ交換が出来て、各種のレンズを駆使出来るデジタル一眼レフカメラ
(以下、デジ一眼と略します。)
SLT-A99VwithSAL2470Z.jpg
デジタル一眼レフカメラの一例(SONY α99)

③両者の好いとこ取りしたような小型軽量なミラーレス一眼デジタルカメラ
(以下、ミラーレスと略します。)
NEX-7K.jpg
ミラーレス一眼デジタルカメラの一例(SONY NEX-7)




まあ、コンデジにも一眼レフみたいな本格的なのもありますし、簡単操作の一眼レフカメラなんかもありますが、そこは一応、おおざっぱなくくりって事で…(笑)
DSC-RX10.jpg
本格的な一眼レフクオリティのコンパクトデジタルカメラの一例(SONY RX10)

(注:いずれもメーカーHPより転載。)


さて、この3者の違いは何かと云うと、構図の確認、ピント合わせを何を使って行うかって事!

デジ一眼の場合、基本的に光学式のファインダーを覗いて、構図を決めます。(僕の使ってるカメラは背面液晶パネルでも行えますが、あくまでも、基本的って事で。)
コンデジの場合には、背面液晶パネルで行えます。
ミラーレスは機種にもよりますが、背面液晶パネル、もしくは背面液晶パネルとファインダーの両方の切り替えで行えます。

A7012A.jpg


デジ一眼やミラーレスでファインダーを覗く場合、目をカメラに密着させる必要があるので、案外、カメラは安定しています。
問題なのは、背面液晶パネル画面で構図の確認をしてシャッターを押す時。
パネルタッチのシャッターなんてのもある時代ですからね。
油断すると、まず手ブレの餌食です。
どのタイプのカメラにも共通する事ですが、カメラを構える際に、カメラは両手で持って、足は肩幅に広げ、脇を締めてシャッターを切る瞬間は息を止めるってのが鉄則です。
ただ、最近はカメラの性能が良くなって、手ブレ補正装置なんてものが内蔵されてたりするので、皆さん、あまり気にしなくなってますが…。

僕自身、手ブレ写真の大増産なんて事、しょっちゅうですから…

とにかく、手ブレの防止をするにはカメラを動かない様に留意する必要があります。
三脚や、一脚を利用するのもひとつの手ですし、手持ちでカメラを使う場合には、体を壁や、柱に持たせかけてカメラを構えたり、椅子や机の上にひじを着くのも良いやり方です。
しゃがんで撮影する時に、膝を着くのもカメラを安定するのには有効です。
手持ちで撮影する場合、実は重いカメラは軽いカメラよりも構えた時に、より安定させ易くなります。
(あくまで比較論です。手で持てる重さにも限度がありますから…)
望遠レンズなど、重いレンズを取り付けた場合は左手でレンズを支えて、右手はカメラを持って撮影します。
この時、レンズを支える左腕のひじを胸に押し付けるとブレを防ぎ易くなります。

コンデジやミラーレスの様な、背面液晶パネルで構図確認しなければならないカメラの場合、ネックストラップを肩や、頭に掛けて、ストラップをピンと張った状態にして、シャッターを切れば、手ブレを抑えられます。

DSC01004.jpg
カメラの正しい構え方(正面から)

DSC01002.jpg
カメラの正しい構え方(横から)

DSC01003.jpg
望遠レンズとか重たいレンズを取り扱う時の構え方

DSC01005.jpg
テーブルなどを利用する時

DSC01006.jpg
ネックストラップの利用法


ぜひ一度お試しを。

続く


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【2014/01/08 22:09】 | kumaのカメラ講座
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