FC2ブログ
konitor003.jpg
Konishiroku konitor 50mm F4.5
買って帰ってからのテスト状態


出張先のハードオフのジャンクコーナーのガラスケースの中に不思議なレンズを発見しました。
箱入りのそれは、クラシカルな雰囲気を醸し出しています。
レンズそのものは、戦前か、戦後すぐの時代のベスト版あたりのカメラに付いていた様なレンズです。
何だ? これ?

値札を見ると、500円。

ワンコイン…

面白そうなので、見せてもらう事に。

通常のカメラ用のレンズではなく引き伸ばし機用のレンズ。
ヘリコイドが無い、可愛い小さなレンズです。

箱にはENLARGING LENS、レンズ正面にはKonishiroku Konitor 1:4.5 f=50mmとの刻印があります。

Konishiroku 小西六製となれば、日本で最初にカメラを作ったメーカーとして有名です。
現在は、MINOLTAと合併し、KONICA-MINOLTAとして存在しています。
合併して以降、カメラ製造からは撤退してしまいましたが、事務機器を中心とした光学機器の製造は行っており、昔よりその技術力は高く評価されています。

その小西六 KONICAのレンズブランドとなると、HEXANONは知っていますが、Konitorというブランドは知りませんでした。

調べたところ、Konitorはトリプレットタイプの、廉価版のカメラに取り付けられていたレンズで、そもそもはコニレットというカメラに取り付けられていたものと同じものの様です。
それを元に、引き伸ばし機用として流用したものらしい…です。

そのせいか、レンズそのものはレトロな佇まいなのですが、周りの絞りの調整リングと明らかな違和感があります。

それでもレンズそのもののがレトロな感じが気に入りました。

トリプレットタイプのレンズでしたし、ワンコインだし。

konitor001.jpg
箱入りでわずか500円

konitor002.jpg
状態は良好でした。

konitor004.jpg
何と簡便なつくり!!
暗室で絞り値が見える様に工夫されています。


レンズ周りに絞りの調整リングは付いているのですが、これが実にチープな作りで、外枠にブライトフレームがあって、そこに絞り値が刻まれており、絞り値の位置の外枠には溝が切ってあります。
その溝に金属ばね状の板が噛み込んで、指した所が絞り値になるというもの。

作りがあまりに簡便すぎて、思わず笑ってしまいました。

きちんと絞りも動きますし、レンズもクリア。

あっさりお持ち帰り。


マウントはスタンダードなL39でしょうし問題ないかと…


さっそく、M39-M42のステップアップリングをかませてM42のマウントアダプターに取り付けてテストしてみましたが、使えそうです。

写りも中央部の解像は良好で、周囲が暴れるトリプレット独特の写り。

何より、軽量小型なのが気に入っています。


ただ、ヘリコイドが無いと、このままでは使えないので、先に作ったEL-NIKKOR 50mm F2.8用に準備していたM39-M42アダプターリング+Pixco M42-M42 ヘリコイド付マクロアダプター 25-55mm+Pixco M42-Eマウントアダプターに組み合わせてみたところ、幾らかフランジバックが足らず、無限遠が出ません。

そこで、在庫で置いてあったPixco M42-M42 ヘリコイド付マクロアダプター 17-31mmに組み合わせる事にして、M39-M42アダプターリングを購入して組み立ててみたのですが、今度ははるかにオーバーインフ。

さすがにこれでは使いにくいので、八仙堂製のM39保護リングを使ってスペーサー代わりにしようとしたら、今度は上手く止まりません。

どうやら、M39保護リングだとねじ込み深さが足りないらしく、レンズがぐらぐらしてしまいます。

L39のライカマウントはメートル法ではなくインチ法らしく26山/1インチらしく、これがほぼ1mmピッチの為、概ね流用は効くらしいのですが、今回は無理でした。
ねじ込んで、マウント面がお互いに接触しないとちゃんと固定出来ないらしい…

仕方ないので、別の方法を考えて、それならばとM42マウント用の7mm、14mm、28mmの3リング組み合わせのマクロリングを買う事にしました。

これならの7mmのものがちょうど寸法的にも大丈夫そうでしたから。

結局、Konitor 50mmレンズ+M39-M42アダプターリング+7mmM42マクロチューブ+Pixco M42-M42 ヘリコイド付マクロアダプター 17-31mm+Pixco M42-Eマウントアダプターという組み合わせでバッチリ。

若干オーバーインフの様ですが、これは今後微調整の予定。

いずれにしても、ノスタルジックな描写が楽しめそうです。


konitor005.jpg
暗室で絞り値を表示する為の穴が右側に開いていますが、カメラレンズとして使うには、光線漏れの原因となってしまいます。

konitor006.jpg
そこで小改造。
植毛紙を準備して…

konitor007.jpg
サークルカッターで切り出します。

konitor008.jpg
切り出した植毛紙

konitor009.jpg
両面テープで貼り付けます。

konitor010.jpg
これで、遮光成功。

32863330_1038397729651487_6165445928732852224_n.jpg
最終的にはフランジバックの調整をしてこういう状態になりました。
撮影を楽しみましょう。


追記を閉じる▲

【2018/05/17 14:59】 | オールドレンズ
トラックバック(0) |
Meyer-Optik Gorlitz Telefogar 90mm F3.5

29244450_999507126873881_4861546320692772864_n.jpg



ネット情報でぐるぐるボケの発生する魅力的な描写をするレンズとの情報を得て入手しました。

Meyer-Optik Gorlitzの製品。

何故か東ドイツのこのメーカーの製品、後継のPENTACONブランドのものを入れると、既に10本を上回る数を手に入れています。(汗)


Meyer-Optik Gorlitz Orestegon 29mm F2.8
Meyer-Optik Gorlitz Domiplan 50mm F2.8
Meyer-Optik Gorlitz Telefogar 90mm F3.5
Meyer-Optik Gorlitz Orester 135mm F2.8
PENTACON ELECTRIC 135mm F2.8
PENTACON AUTO 200mm F4
PENTACON AV 80mm F2.8
PENTACON AV 100mm F2.8
PENTACON AV 140mm F3.5
PENTACON 150mm F2.8


まあ、優等生的なCarl Zeissに比べ、クセがあるのと、安価なのが魅力でついつい手を出してしまっているのですけども…


Meyer-Optik Gorlitz Telefogar 90mm F3.5はもともとAltixというレンズ交換式カメラ用のレンズとして作られたもので、他のマウントのものは、ほぼほぼ改造品らしいです。

ebayで見つけて入手したのですが、その説明にはエキザクタマウントと書いてありました。

ところが届いてみて、マウントアダプターに嵌めてみようとしたら嵌まらない。

調べてみると、形状が全く異なっていました。

幸か不幸か、純正のAltixマウント用のレンズでした。


普通なら文句を言うべきなのでしょうが、改造前提ですので、とにかくレンズが良好であれば問題なし。

でも、ある意味希少な純正のAltixマウントレンズ、エキザクタなら切った貼ったもしたでしょうけども…



Altixカメラはドイツ ドレスデンのAltissa社によって、1939年に最初のタイプが製作されたカメラで、第二次世界大戦による製造中断はあったものの、戦後復興に成功して生産を再開し、1959年までは新型の開発も行っていた様です。

しかし、東ドイツの国家方針の下、1958年に後のPENTACONに吸収されてしまいます。

以後1970年ごろまで、Altixカメラの生産は続けられたものの、開発は止まり、やがて消滅しています。


Altixは当初レンズ固定式のレンズシャッター式カメラとして開発されていますが、1954年のAltix V型でスピゴットマウントのレンズ交換式のレンズシャッター式カメラになっています。

Meyer-Optik Gorlitz Telefogar 90mm F3.5はこのAltix V型以降のタイプの交換レンズ用として作られたものだそうです。

元がレンズシャッター式カメラの交換レンズという事で、フランジバックも長めで改造は出来そうです。

アルミ製のボディに黒いパーツのお洒落な外観のレンズです


何はともあれ、独自マウントなので改造には工夫が必要になってしまいます。

当初、元々のレンズ側マウントの取り付けネジを利用して、Pixco製のM42-minolta SRマウントアダプターを共締めしてしまうつもりでした。

ただ、元々のマウントのバヨネットが邪魔をするので、その分M42-minolta SRマウントアダプターを削り込んで、何とか嵌められる様にして、ネジ穴を開けたのですが、その位置がちょうどマウントアダプターの段になっている箇所になってしまう。

一度開けてみて合わせたのですが、ネジのかかりも悪く、結局ぐらぐらしてしまってうまく行きませんでした。

悩んだ末にフランジバックを測り直してみると、いくらか余裕がある事が判ったので、間にスペーサー代わりに37-52mmステップアップリングを改造したものを挟んで、ステップアップリングにそれぞれネジ穴を開け、止める事にしました。

ただ、その位置が罫書けない。


仕方が無いので、採寸して、CADで図面を引き、穴位置とバヨネットの爪の位置、大きさを確認。

それをプリントアウトしてステップアップリングに貼り付け、加工位置確認をする事にしました。

さて、穴を開けてあわせてみると、無限遠が出ない…

思ったよりもステップアップリングを削らないと駄目みたい。
(結局ステップアップリングのリング部分全てを除去する結果に…)


穴を開け、極限まで薄くしたステップアップリングを介して、M42-minolta SRマウントアダプターを取り付け、ようやく改造終了。

Altixマウントには復旧出来る様にはしたのですが、マウントを取り付けていたネジが行方不明に…

おそらくは元に戻すことは無いんだろうなぁ…


と思って諦めるしか、無いです。(笑)

29250139_999506973540563_8168525582171111424_n.jpg
Altixマウント
このマウントアダプターはかなり希少だし高価

29196175_999507020207225_6727144977224171520_n.jpg
穴だらけのマウントアダプター…(笑)

29186998_999507100207217_4496885107428163584_n.jpg
上手く取り付けられなかったので、追加のステップアップリング
削りまくったので、ほとんどアルミの丸板と化してしまった…

29186717_999509043540356_4829756488891236352_n.jpg
完成品

29313371_999507166873877_8806176845209796608_n.jpg
カメラに取り付けたところ
お洒落だと思います。

29216523_999506913540569_6999944674047688704_n.jpg
改造後のマウント側から…
ま、自分で使うものですから…
穴だらけだけど・・・(笑)

29196454_999509150207012_5150608816693313536_n.jpg
レンズキャップもお洒落なもの
MEYER OPTIK銘入りのは初めて。

29196493_999509283540332_4226282806067593216_n.jpg
内側は起毛仕上げ。
当時はまじめなメーカーだったんですねぇ


追記を閉じる▲

【2018/03/15 19:14】 | オールドレンズ
トラックバック(0) |
29249468_998929916931602_8067779294518050816_n.jpg
安価でそこそこ品質も良好なPixco M42-MDマウントアダプター (M42-minolta SRマウントアダプター)



数多くのカメラ用オールドレンズがラインナップされているM42マウント。

本家 プラクチカ(PRAKTICA)を始め、日本の 旭光学(PENTAX)、富士フィルム(FUJICA)、リコー(RICOH)、マミヤ(MAMIYA)、ペトリ(PRTRI)など数多くのメーカーが採用し、ある意味デファクトスタンダードのマウントとして君臨したレンズマウントです。

単純なネジ式のレンズマウントで口径が42mmのメートルネジ(ピッチ1mm)なのでそう呼ばれています。


このマウント、構造が単純で生産も容易だった事からメーカーの枠を飛び越えて、数多くの一眼レフカメラに採用されました。

供給されたレンズも非常に多くて、メーカー純正品の他、有名な Carl Zeiss や Meyer-Optik Golritz や、PENTACON を始め、ドイツ、ソ連、日本等、それこそ世界中のレンズメーカーがこぞってこのマウント用のレンズを作ったといっても過言ではありません。

だからオールドレンズを使い始めようと思ったら、まずはM42マウントのレンズアダプターを手に入れるのが常道ともいえます。


ですが、世の中へそ曲がりはいるもので…


僕自身はカメラを最初に興味を持って以来 minolta製の一眼レフを使い、minolta純正のレンズをコレクションしていました。

だから当初はレンズマウントを広げるつもりはありませんでした。


しかし、その後 MINOLTA は KONICA-MINOLTA になり、カメラ事業から撤退してしまい、そのカメラ部門は SONY に売却されてしまいました。

MINOLTA がαを発売した時、マニュアルフォーカスレンズで充分と考えていた事もあり、MINOLTA のαには手を出さなかったのですが、デジタル一眼レフを欲しくなった際に、選択肢としてはやはり MINOLTA を継承した SONY となってしまいました。

その後、その SONYが α7シリーズを出すに到って、ようやく古くからのマニュアルフォーカスレンズを資産として使える環境が整った訳です。

そんな折、ミラーレス一眼デジタルカメラの登場以来、オールドレンズをデジタルで使えるブームが到来しており、そうなると、やはり35mm版フルサイズで使える唯一のデジタル一眼レフという事で SONY のα7シリーズの人気が沸騰しました。

やはりというべきか、必然だったのか、僕もそうしたオールドレンズに興味を惹かれてしまい…

とうとう禁断のレンズ沼へ…


やはりそうなると必要となる訳です。

レンズアダプター


でも、出来る事ならネジでぐりぐりレンズを回し続けなければならないM42マウントからは開放されたい。

それにレンズによっては、距離表示や、絞り表示も上には来ないのでカッコ悪いし、出来れば使い慣れたバヨネットマウントの方が、レンズ交換もスムーズだし。

確実だし…



 僕がどうにも Nikon や Contax のカメラ使いたくないのは、たぶんこれが一因。
 締め付けが左回しなんて感覚的に受け付けなくって…。
 そのせいで一度レンズを落とした事もあるし…




そんな葛藤の中、幾つかマウントアダプターを物色していました。

出来れば価格も抑えたいし。


M42スクリューマウントのフランジバックは45.5mm、それに対して使い慣れた minolta SRマウントのフランジバックは43.5mm。

約2mmのクリアランスがあるので、M42マウントのレンズであればマウントアダプターを介して minolta SRマウントに取り付け出来ます。


幾つか探して一番安価(1,000~1,500円程度)で、軽量でもあったのが中華製の Pixco M42 minolta SRマウントアダプターでした。


アルミ製で無限遠も問題無く出ます。

ただ、全く問題が無い訳ではなく、一度メーカー純正のテレコンバーターに取り付けようとしたところ…


あれ?


嵌まらない??


バヨネットの爪の形が微妙に異なってて引っ掛かります。

ちょうどバヨネットの固定用のフックの位置の爪の形が違うので嵌まりません。


多分無理に嵌めこむと取れなくなる事必至。

そこで、純正品のバヨネットをトレースし、それを元にプラ板で型を作り、その形に合わせてバヨネットをリューターで削って事無きを得ました。


以来、これはこのマウントアダプターを取り付ける際の恒例行事。

改造前提なら安いので、まあ使いつぶすのには充分かと考えています。


29244208_998930043598256_8235388829876355072_n.jpg
改造前

29177126_998930000264927_4749769277123330048_n.jpg
改造後

29186153_998962006928393_5197944729299320832_n.jpg
純正レンズのマウント

29196512_998929970264930_7570083419174993920_n.jpg
純正品のマウントから写し取った自作のテンプレート

29186980_998962033595057_5054739408570286080_n.jpg
この部分の形状が微妙に異なる…

29214621_998930076931586_6127375892671889408_n.jpg
このひと手間が必要なのが難点かな?


追記を閉じる▲

【2018/03/14 23:15】 | オールドレンズ
トラックバック(0) |
27072293_966937416797519_153295838837707302_n.jpg


ロシアのカメラ用レンズの多くはドイツのカールツアイス製のコピーと云われていて、第二次大戦後、その技術者と工場設備の大半を接収し、ロシア国内で開発の続行、製造を行ったとされています。
だから、Biogon(ビオゴン)や、Topogon(トポゴン)、Sonner(ゾナー)、Tesser(テッサー)などのカールツアイスの名レンズのコピー、またはその子孫に当たるレンズが数多くあります。
僕の持っているJupiter12 35mm F2.8や、Jupiter11 135mm F4、Helios44 58mm F2等は、それぞれBiogon、Sonner、Bioterが元モデルと云われているレンズです。

さて、じゃあ、ロシア人たちはコピーばかりで自らカメラ用レンズの開発を行わなかったのかというと、実はそうでもなくRussar(ルサール)の様な独自設計のものもあるのですが、やはり名玉コピーの評判の方が高い為か、あまり知られていない様です。

今回入手したTair11 133mm F2.8というレンズもそうしたロシア独特の設計によるもので、このシネサイズ版(16mmフィルム映画用レンズ Tair-41M 50mm F2)の情報が、日頃レンズ探しの参考にさせていただいているM42 MOUNT SPIRALさんの記事にあり、その独特の描写に興味を持ってしまいました。

ただ、このTair-41M 50mm F2、16mm版のシネレンズであり、イメージサークルの大きなα7/7Mk.Ⅱには直接使えません。

しかし同記事には、幾つか同種のレンズ形式のレンズが紹介されており、その中で35mm版フルサイズでも使えそうなのを探した結果、Tair11 133mm F2.8というものがあるとの情報に行き着きました。

Tairは3群4枚のレンズ構成で、Jupiter(ジュピター)や、Helios(ヘリオス)、Vega(ベガ)といった星の名前を冠したロシアレンズの例に漏れず、Tairは、わし座の1等星 al Tair(アルタイル)からの命名だそうです。
このレンズ、当時のソ連軍からの要望で、暗いところでも使える明るい望遠レンズとして開発されたとの事。

M42 Spiralさんの記事にはTair41 50mm F2の作例が載っており、その独特の描写にすっかり魅了されてしまいました。

こんな写りのレンズなら欲しいなぁ…

ただ、16mmシネサイズのTair41M とは異なり、Tair11 133mm F2.8は、35mmフルサイズ用ですし、決してレンズ構成も同じとは限らないので、幾つかネットの情報を当たってみました。
しかし、その情報量の少なさときたら…

でも、何とか幾つか見つけた作例は、やはりTair41M同様のクセがありそうです。

意外と面白いレンズみたいだと期待は膨らみます。



探したところ、セカイモンで発見。



無事入札してゲット出来ました。

届いたレンズは、少しプリセット絞りのリングにガタがあるものの、光学系は傷ひとつ無いものでした。

26907413_966937360130858_4378093932076926507_n.jpg


20枚におよぶ絞り羽のおかげで絞り込んでも完全な円形絞りなのが感涙もの。
まあ、ロシアのレンズらしく、絞り羽根には、少し油染みはありますけども…

27459140_966999276791333_836663827797436145_n.jpg

27073159_966999363457991_1718930263810369420_n.jpg
絞り込んで行っても、絞りはほぼ円形のまま。
プリセット式絞りだからこその効果といえるでしょうけど、素晴らしいです。


マウントはゼニットマウントでいわゆるM39ネジのもの。
まあ、これはM39-M42のステップアップリングで簡単にM42マウントに変更出来ます。

26907304_966937336797527_6345775603725524000_n.jpg


M42マウントにした上で、M42-minolta SRマウントのアダプターをかませて、いつも通りの交換レンズシステムになりました。

ごつごつとした外見ですが、アルミ製のボディなので軽いのかな?と思っていると、意外とずっしりと重たいレンズです。

早速、α7Mk.Ⅱに取り付けてみました。

バランスはやはりというか、あんまり良くないです。(笑)
それに無理やりゼニットマウントにしたしわ寄せか、マウントアダプター部が細くくびれてます。

操作性の悪さはロシアレンズの特徴とも言うべき点ですから、これはある意味仕方ないと捉えないとダメでしょうね。

26992588_966937606797500_6911986794942542463_n.jpg
SONYα7Mk.Ⅱにセットしたところ

26993244_966937536797507_8269730765830342180_n.jpg
レンズが重くておじぎします。

21192444_966937580130836_4175699968155536895_n.jpg
ヘリコイドマウントアダプターも利用して、もともと1.5mまでの最短撮影距離を1m以内に収める事ができました。


さて、肝心の描写です。

好いです。

素晴らしいです。

独特の立体感のある描写。
それに背景のぐるぐるボケがたまりません。

まだ、試用段階ですが、これはお気に入りのレンズになりそうです。

27067247_966937910130803_1270167560172494947_n.jpg
高知県中土佐町の海岸近くに住んでいる猫

27067873_966937933464134_1445519456225202865_n.jpg
ご飯食べようとしたら、おねだりに来ます。(笑)

26994329_966937860130808_5847664223705011496_n.jpg
後のアスファルトの軽いぐるぐるボケが好い感じ。

26907822_966937826797478_595435064316124723_n.jpg
こういう描写好きだなぁ…

26991652_966937896797471_4441520629057324292_n.jpg
シャープであって欲しいところと、ボケて欲しいところが適度にブレンドされる素敵な描写です。

26991630_966937876797473_3741875187891054395_n.jpg
すっかり気に入ってしまいました…(笑)

26904639_966937660130828_7684797646019337661_n.jpg
雨の中の木守り

26904293_966937686797492_5874642279283825372_n.jpg
しずくの感じと、後のぐるぐるボケ、色合いも魅力的です。

レンズ比較
上からSONY STF 135mm F2.8 〔T4.5〕、Meyer-Optik Gorliz Orestor 135mm F2.8、Tair11 133mm F2.8
26993980_966937766797484_7280589645214981411_n.jpg
SONY STF 135mm F2.8 〔T4.5〕
MINOLTAの技術陣が究極のボケ味を求めたレンズです。
後ろボケの美しさはやはり別格です。

27073145_966937806797480_1912537944665624968_n.jpg
Meyer-Optik Gorliz Orestor 135mm F2.8
欧米ではボケモンスターの異名を持つレンズなのですが、STFに比べるとややボケは硬く感じます。

27067728_966937710130823_4506733901271874871_n.jpg
Tair11 133mm F2.8
色のりが強く、ぐるぐるボケも目立つレンズなのですが、魅力的な描写だと思います。
ほぼ同じ135mmクラスのレンズなのですが、これほど描写に違いがあるとは…
用途ごとに使うレンズをチョイスするのが肝腎な様です。


追記を閉じる▲

【2018/01/25 12:51】 | オールドレンズ
トラックバック(0) |
19959378_966971340127460_1546690013699502008_n.jpg

最近、使い始めてその魅力に取り付かれているレンズです。
そもそもは、西ドイツのLEICAで有名なErnst Leitz社が開発したMシリーズLEICAのコンパクト版 LEICA CLを安く生産する為に、日本のminoltaと提携し、minoltaが生産を請け負ったLeitz minolta CL(海外販売用はLEICA CL)用の準標準レンズです。
その後、若干の改良が加えられ(主として距離計連動カムの変更)MINOLTAが自社の技術を投入して開発したMINOLTA CLEに搭載されました。
MINOLTA CLEは非常に良く出来た距離計連動式絞り優先式AEカメラだったのですが、露出計さえ搭載できず(かなり大柄なLEICA M5はありましたけど、大きく重過ぎて不評でした。)ピント合わせ以外は、全てをカメラマンの感にゆだねるカメラしかない当時のM型LEICAの牙城を崩してしまうと判断され、Ernst Leitz社からの承諾が得られず、世界販売出来ず日本国内販売のみに終わった悲運のカメラです。

MINOLTAのファンとしては1台は手に入れたいと長年願い続け、数年前にそこそこ状態の好い物を手に入れました。
最も、その後デジタルカメラを主用する様になってしまっていましたので、ほとんど撮影にも使っていないし、フィルムも入れっぱなしになったままで防湿庫に眠っていますが…(汗)。

さて、昨年末来オールドレンズの魅力に目覚め、レンズごとの魅力を再発見している次第なのですが、そんな中、旧Contaxマウントのロシア製レンズJupiter12 35mm F2.8を手に入れ使い始めました。
その描写にすっかり魅了されてしまったのですが、このレンズは旧Contax(戦前から続く距離計連動式カメラ)マウントであり、他の多くのカメラマウントと異なり、取り付け取り外しの回転方向が逆の為、どうにも使い勝手が悪い上、購入した個体のマウントへの噛み合わせが悪く、一度レンズが外れて落下させるというトラブルもあり、その対策をどうしようかと考えていました。

考えついたのが、Jupiter12レンズの旧Contaxマウントを一度LEICA Mマウントのアダプターに変更した上で、LEICA Mマウント→SONY Eマウントへのヘリコイド付き変換アダプターに取り付けると言うものです。
そうすれば、あの無粋でやっかいな旧Contaxマウントの呪縛から解放されますし、少なくとも操作ミスによる事故は減らせます。
また、世に溢れているライカマウントで揃える事で、マウントアダプターも減らせるだろうとのもくろみもありました。
探したところ、旧Contaxマウント→LEICA Mマウントアダプターは無かったのですが、旧Nikon Sマウント→LEICA Mマウントアダプターが発売されている事を発見。
旧Contaxマウントと旧Nikon Sマウントはどちらも距離計連動式カメラ用のマウントで、マウントの作りは同じ。
フランジバックがコンマ数ミリ、微妙に異なるのですが、共用は可能です。
そこで、このマウントアダプターを入手して、一応無限遠も出る事を確認した上で組み合わせました。
(最終的に取り外さないであろうから、外れ事故防止の為にエポキシ系接着剤で固定してあります。)

お次はLEICA Mマウント→SONY Eマウントへのヘリコイド付き変換アダプター。
これを介してようやく無事にSONY α7へ取り付け出来ました。

しばらくして、折角Mマウントが着いたんだから、まだ一度もフィルムの仕上がりも見ていなかったM-ROKKOR 40mm F2を試してみるかと初めてレンズ交換してみました。

この点、SONY α7シリーズはその点本当に良いカメラだと思います。
何しろ、レンズの性能をカメラで直接確認出来る訳ですから。

従来のカメラでは予め写真の出来上がりの予想は無理でした。
例えば二眼レフカメラの場合にはフォーカス、ピント合わせ用のレンズと撮像レンズそのものが異なりますし、距離計連動式カメラではレンズの画角は判ったとしても画像の仕上がり具合までは判りません。
一眼レフカメラでは一応撮像レンズそのものの光や画角は確認出来ますが、ファインダースクリーンの出来に影響されて、ボケ具合や仕上がりの具合は微妙に異なってしまいます。

ミラーレスカメラの場合、仕上がり写真の像そのものをファインダーもしくは背面液晶パネルにてモニター出来るのが素晴らしく便利で、一度経験すると、古いシステムには戻れなくなってしまいます。それに、拡大表示も可能なので、ピントの合わせ難いオールドレンズには最適なカメラだと思います。
問題なのは電池の持ちくらいなもの…

横道にそれましたが、マウントに取り付けてM-ROKKOR 40mm F2を覗いた当初、Jupiter12 35mm F2.8のシャープさに比べ、さほど優位性を感じはしませんでした。

むしろピントの芯も含め、柔らかい描写なので、絞り開放だと、どこにピントが合っているのか判らないほど。

ところが、このレンズを取り付けたままにしていて、料理の写真を撮ろうとした際に、何ともおいしそうに見えるのです。

「何だ? これ?」

面白くなって、評判の好いCarl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8や、お気に入りのJupiter12 35mm F2.8等と撮り比べてみたのですが、僕にはM-ROKKOR 40mm F2の方が魅力的に見えます。

もちろんヘリコイド付きマウントアダプターのおかげで、通常よりも思いっきり寄れるからではあるのですが…
Jupiter12 35mm F2.8もそうなのですが、距離計連動式カメラのレンズの場合、パララックス(視野補正)の関係もあって、一眼レフカメラ用のレンズの様に寄れないものなのですが、ヘリコイド付きマウントアダプターを介すれば、随分と近接撮影が可能になります。

Jupiter12 35mm F2.8もヘリコイド付きマウントアダプターを介して近接撮影をすれば、元から評判の高いマクロ性能を持つ同じ焦点距離の一眼レフ用レンズのCarl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8ほどではないものの、充分に寄れます。

その条件で撮影した場合、Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8並み、或いはそれ以上にJupiter12 35mm F2.8は料理をおいしそうに見せてくれるのですが、M-ROKKOR 40mm F2はそれ以上な気がします。
料理が艶やかに見えて、柔らかいベールに包まれた様なボケ味のおかげで、何とも食欲をそそる雰囲気を作り出してくれます。

従来とは異なるやや邪道な使い方ながら、M-ROKKOR 40mm F2の新たな魅力を感じているこの頃です。

26991837_966937640130830_5012494206226086802_n.jpg
SONY α7にM-Eヘリコイドつきマウントアダプターを装備してMINOLTA M-ROKKOR 40mm F2を装着したところ

27332398_966937440130850_3516524855322053470_n.jpg
以前Jupiter12 35mm F2.8用に購入したけど、画面がケられたのでM-ROKKOR用にしたレンズフードを装着してます。

26993352_966937466797514_7668671734214916117_n.jpg
LEICA Mマウント CLE用はLEICA CLと異なり、Mシリーズの距離計に連動する様に改良されています。
ミラーレスカメラだと必要ありませんが…

27073152_966937960130798_2070072434372051382_n.jpg

27336212_966939456797315_3412219174339641283_n.jpg

27066736_966938393464088_3010481211381777595_n.jpg

26904317_966938003464127_5453755530241785528_n.jpg

26904198_966939440130650_4955769264616617174_n.jpg

26994383_966939376797323_2072008993763707012_n.jpg

26993299_966938406797420_2473825325888390658_n.jpg

26992298_966939320130662_6137267712264810930_n.jpg
美味しい料理の数々ではあるのですが、何だか、それ以上に美味しく見える気がしています。
柔らかい表現がそう見せるのでしょうか…

26993947_966939286797332_7410313785328058531_n.jpg
素敵なレンズに乾杯!!


追記を閉じる▲

【2018/01/25 12:04】 | オールドレンズ
トラックバック(0) |